手紙
こんなに届いた手紙を宝物だと感じたのは小学生以来かもしれない。
ショートメールの時代から思い馳せると随分気軽にコミュニケーションがとれる時代になった。
会話するように連絡を取り合える
だけど
一通一通の重みというか想いが薄らいでいる感覚もゼロではない。
昔は文章つくって読み直して、
意中の相手であればなおさら添削の力が込められた一通。
返信がくるまでのソワソワ
人によって変えられる受信時のランプ色でソワソワ
ひょんなことで昔のガラケーを見返すと、当時大切なメールは保護できたし、そんな事あったななんて今も新たに感じるものもある。
今名古屋に来て、ひとりぽつんと。
って訳でもなく、進化したコミュニケーションのお陰でそう寂しさに襲われることもなかったけどある日届いた手紙。
人として女性として、つまり一哺乳類として大いに尊敬し信頼し愛する子からだった。
いつもの様に開けたはずのポストが急にキラキラ輝きだし、私の心も踊る踊る。
思いやり溢れるギフトと共に届いた手紙には彼女の暖かさがそのまま綴られていた。
いつでも読み返せて一つ一つ学びがある文章はいつまでも宝物だと思う。
書いて切手はってポストに入れて…
その時間も丸ごといただいてると思うと手紙って随分贅沢なコミュニケーションだよ。
大切な人にこそそんな豊かな時間を使いたい。
次は彼女が大好きな文鳥たちが描かれたレターに言葉を綴ろうと思う。
そんなレターを選ぶ時間も愛おしい♡
妊婦、食べるを知る
昨日YOGA LIFE NAGOYA という東海地区最大級のヨガイベントに行ってきた。
東京にいた時は、ヨガイベント行きたいなーと思いつつ人がごった返している想像をしただけでブルッとしてしまい、そもそもヨガをしに行くという趣旨を忘れそうになりそうだから大きすぎるイベントには行かなかった。
そんなごった返しをイメージして行ってみたら鶴舞公園にはすごくいい塩梅に老若男女が集い、イベントは平和そのもの。
盛り上がってない訳ではない、
人は多いがみんなどこか余裕がみえる。
フードエリアもビーガンメニューを取り揃えた店舗が連なり、混み合うも戦ではない。
公園に咲き乱れる花たちをバックに代わる代わる撮影会をするマダムたち。
あれもこれも!がなく各々が自由に過ごすヨガのイベント。すごく心地よかった!
タイミングよくフリーの青空ヨガに参加し、主人とアシュタンガをした。
妊娠4ヶ月目なので腹部圧迫とツイストは避けつつ、無理なく、でも無理したくなっちゃうよね〜、土と草の感触を裸足で感じて、風とお日様と自然の匂いを味わいながらするヨガはファンタスティック…!
また一つ名古屋が好きになった日。
そして最近じわじわと食べ物の趣味や、食事のテンポが戻ってきた。
“私”に戻ってきた感覚を味わってる。
恐らく胎盤がほぼ完成し、おマメと一心同体になりつつあるからだと思う。
それまではシェアボディをしてた様なもので、そりゃ感覚が乱れる訳で。
無性に揚げ物に囚われる日もあったり
ハンバーガーだってケチャップ味の食べ物だってパイナップルだってリンゴジュースだって。
でもそんな欲むき出しの自分が認められなくて、まーた囚われる、って。
欲が落ち着いて客観的に捉えると、やっぱり欲してるものは世間で身体に良いとか悪いとか言われてても、今この私の細胞がシェアボディのあの子が欲してるんだから従うべき!!と思うんだよね。
揚げ物ばっか食べててコレステロール上がったらどうしよう…
とか
果物であれ糖質なんだから摂りすぎたら良くないよね…
とか
そう思って食べるから完璧な栄養にならない訳で、心から欲してるものは最高に噛み締めて頂く。
この欲望も一生続かないことだってもう理解してる。
自分の心と身体の声はネットで探しても出てこない。
毎日小洒落たお店でオーガニックな物を食すのも悪くないけど、例えオーガニックでも無添加でもない食材でも母が愛情込めて考えて作ってくれたごはんの方が何よりの栄養と力になる。
つわりでごはんが美味しく感じられなかった時も、何故か母のごはんは美味しく食べられた。
頭じゃなくて心で食べる。
母親の愛もファンタスティック。
また一つ体験。
両親学級
家の中を通る風が気持ちいい季節になってきた。
この風の匂いと洗濯物についたお日様の香りが大好き。
好きな男性のタイプは“お日様の香り”を知ってる人。
GW序盤に検診と血液検査、両親学級があり、主人も初参加した。
おマメ(お腹の子)は2週間前と比べたら倍の大きさになっていて、改めて安堵と神秘と感動を噛みしめる。
検診が終わったあと初めて古屋へ。
毎日釜炊きのごはんを食べることができ、その間妊婦たちは各々体力作り。
スクワット、水汲み、薪割り…
いかに自分の足腰が弱いかを痛感。
下半身を鍛えることで子宮周りの筋肉も強くなる。産んだあとも困らない体力作り。
ごはんはみんなで準備、配膳を手分けして囲炉裏を囲いながらコミュニケーションの時間にもなる。
経産婦さんたちがみんな古屋で出逢った方々は財産だと言っていた。
そして初めての両親学級。
まず、
子を授かる=産める
ということ。
もちろん流産を経験する方は沢山いる。
私だって可能性はゼロではない。
だけどそれは次産めるための過程であったり、生まれてくる子のバースプランに食い違いが出たりすると辞退することがあると聞いたことがある。(ソウルメイトになるはずの子が何らかの理由で辞退してしまって止むを得ずetc)
だからとにかく授かった、身体の中にある大自然に招待されたのなら、不安に負けずその生命力にゆだねること。
情報に振り回されて不安に埋もれない心を鍛えなさい、と話していた。
自分の身体で起きていること
溢れかえる情報
どちらを信じてあげられるか。
いなくなってしまったとしても、裏切られた訳じゃない。
誰のせいでもないし、人間が及ばない力が働くこともある。
だけど、そう、誰のせいでもない。
だからこそ今この瞬間一番近くにいてくれている小さくて大きな存在を感じて信じてあげることが何よりすべき事だと思った。
既に吉村医院でお産を経験されている方は、またあの幸せな体験ができると思うと本当に心から幸せ。と涙ながらに話してくださる方がとても多かった。
思い出すだけで涙がでるほど幸せな経験とは…
その瞬間、不安が一気に吹っ飛んで楽しみ一色となった…!
助産院だからこそ経験できる感情、体感をたっぷり味わうために肉体、精神共に鍛えたい。
そもそも妊娠してから日常生活で出来なくなったことがたくさんあって少しモヤモヤしていた。いや、今もしている。
臨月間近まで働いている人もいるのに私は何もしていない。
まだ名古屋に友達もおらず全ての八つ当たりの矛先は主人。
思考が優先ですぐに勘ぐってしまう脳内。
やるべきことは山程あるのに出来ていない現状。
あーあ
って過ごす日もあるけど、徐々に今は身体作り、体力作りが最大の仕事だって心から理解しはじめてきた。
何が生きるうえで大切か?
今大切にすべきことを間違わない、世間に流されないことが何よりの課題。
東京にいたときに感じていたスピード、今感じてるスピード、どっちが正しいがじゃなくてどっちを選ぶか。それだけ。
人と違うことを成し遂げた人だけが凄いんじゃない。もっともっともーっと足元にある当たり前すぎることに重心をおき丁寧に日々を過ごすこと。これを継続して喜びを生み出すことこそ素晴らしい生き方だと、私は思う。
何が過ぎていて何が不足しているのか、
妊娠を期に見直してしっかり自分の足で立っていこう。
世間の常識という風が吹いても、その風で遊べるくらいに。
つわりのこと
今日から妊娠4ヶ月(12週目)
つわりに関しては妊婦の数だけパターンがあると思う。
私は、
✔︎疲れやすくなった
✔︎貧血
✔︎口周りの肌荒れ
✔︎胃のムカつき
✔︎味覚の変化
今もなお持続。
元々オーガニックコスメのセレクトショップで働いていた経歴があるので、浅はかながら美容と健康に関しては興味もあったし知識も蓄えていた。
が
どうしようもない口周りの肌荒れ
口元(フェイスライン)はホルモンバランスの乱れから荒れる事が多く、あらがわずに丁寧に保湿するかと思っていた矢先、元職場の経産婦さんから素晴らしいケアを教えてもらった。
ミルククレンジングで夜2回朝1回洗顔する。
これだけ(!)
今クレンジングはSHIGETAのミルククレンザーを使っていて、化粧水はインドのオーガニックコスメKAMAのローズウォーター
なるべく保湿と低刺激を意識して、
クレンジングの回数を増やす
ミストタイプの化粧水を顔に直接つけるのではなく手にとり体温で優しくパッティング
これで一週間、だいぶ落ち着いてきた。
貧血、味覚の変化は食部門なわけだけど、栄養ってなんだ…と考えざるを得ないくらい恐らくミネラル不足だと感じてる。
味覚の変化、つまり舌の味覚力の低下は亜鉛不足であることが多いようだ。つわりがこれに当てはまるかは謎だが。
とにかくとにかく食事が美味しくなくて、しかし食べなくては貧血になる。
今まであまりハッキリ不味いと感じることが少なかったから困惑する私の味覚…
そんなときみつけたミネラルウォーター
富士山の地下深層水を非加熱でボトリングしていて、亜鉛・ケイ素など約34種類のミネラルが含まれた大地からの贈り物。
これを昨日飲んだところ、久々に自分のつくるごはんが美味しく感じられた。
そろそろつわりも落ち着いてくる頃だから起きた変化かもしれないけど、意識的に栄養を取り入れることで我々の心も身体もいい意味で騙されているのかもしれない。
食事も美容も毎日も自ら選んで丁寧に取り入れリスペクトする習慣をつけることで必ずポジティブな変化が起きるんだと信じてる。
どうせ選ぶなら、考えるなら、行動するなら、ポジティブに傾く方が今その時が豊かになるだけでなくきっと繋がっていくはずだから。
かよ子おばあちゃん
友達の結婚式で東京に戻った。
実家でのんびり母と話してたら急に「お腹の赤ちゃんは私の母に守られてると思うんだよね」と。
私のおばあちゃんにあたる存在の母の母、かよ子さんは母を産んでからすぐに亡くなってしまった。
その後おじいちゃんが再婚し、今私の認識するおばあちゃんがいるわけだけど、初めておばあちゃんと血縁関係がないことを理解したのがハタチの頃。
本当にビックリした。
血が繋がってない母を本当の子の様に育て、私たち孫にも愛情を惜しまず与えてくれた暖かい人。
そしてその亡くなってしまったかよ子おばあちゃんが私の1歳の誕生日の日に母の夢に出てきたんだって。
オレンジ色の光に包まれてハッキリ顔はわからなかったものの、すぐにかよ子おばあちゃんだとわかり、話を仲介してくれる人を介して話したらしい。
「小さい頃から寂しい思いをさせちゃってごめんね」
「この先私がこの子(1歳になった私)を守っていくからね」
といくつか会話をして、そんな体験をした母は思わず「怖いからもう出てこないで😭」と言ってしまったらしい。笑
実際それ以来一度も会いに来てくれたことはなかったんだけど、あれは夢じゃなくて本当に話したのかもしれない、と。
そして私の出産予定が11/10に決まり、
かよ子おばあちゃんの命日は11/12
予定日をしった時、母は本当にかよ子おばあちゃんが守ってくれてるんだなと嬉かったと話してた。
それを聞いてから私もすごく大きな愛に守ってもらってると暖かい安心感を味わってる。
思い返せばいつも守られてる人生で、母がもらうべき愛情までもらってしまっているんじゃないかと申し訳ない気持ちにもなったけど、その分私がたくさん愛して親孝行するんだと決めた。
私が選んで生まれてきた愛に溢れたお母さん。
魂は普遍だけど、今世でこの肉体を持って、母を母として生きるこの人生を楽しみたい。
3cmの天使
今日は妊娠検診の日。
遡り、おそらく大学生の頃テレビで自然分娩を推奨する吉村医院をみて、わーーーー!っと感動した思い出がある。
江戸時代から伝わる日本人らしいお産を手助けしてくれる医院で、薪割りや雑巾掛けを妊婦さんたちが黙々とこなす映像に深く共感した。
ここで産みたいー!
とはいえ当時結婚すら夢物語、医院の場所なんかは詳しく覚えていなく、時は過ぎ、2017年。
知らない土地での産婦人科探しに勤しんでいた最中、共感できる助産院のHPを発見し、詳しくみると大学生の頃あのわくわくした助産院ではないですか!!
視野に入れてた里帰り出産は脳内からサクッと消え、即決。
引越してまもなく初診に向かった。
現在は吉村先生ではなく女性の院長さんで、私がこれまで出会った方の中で最もしなやかで芯のある女性だと、ちょっぴり鳥肌がたった。
着物に割烹着姿の院長さんに「大自然と言われて何を想像しますか?」と聞かれ、その中に包まれた時の心はどんな感じか、その心地よさが今あなたの身体の、子宮の中で起きています、と。
大自然に招待されましたね。おめでとうございます。
と言ってもらえた時、女性という性を選んで生まれてきたことに身体中が幸せを感じた。
検診も的確で手際よく、うん大丈夫、と言いながら足をさすってくれる優しさの中にまた力強さ。。
触診の時は子宮内の状態を声にしてくれるんだけど、最後は絶対、何かお経的なものを唱えてる気がしてならない。
今日で約3cm、10w4dの小さな天使を確認できた。出産の具体的な説明も受け、ノートをもらった。
吉村医院は古屋があり、そこで薪割りをしたり釜で作ったごはんをいただけるもんだから、じわじわのめり込んでいこうと思う。
検診が終わって天気も気分もよかったからお散歩がてらmado cafeでお昼。
最近何を食べても美味しさを感じず、後味がずっと悪い日々だったけど、久々に胃と口が和んだ。
妊娠中はしのぐ力を養いましょう
と言われ、日々身体の変化に気持ちが左右されてしまうけど、そんな揺れ動く心もそのまま受け入れてしのぐ。
不安が完全に消えることはないけれど、そんな日々をしのぐ。
本来であれば喜びと幸せに満ち溢れるはずの豊かなマタニティライフであってほしいはずなのに、不安ばかり追う毎日はエネルギーの無駄遣いだし折角私たち夫婦を選んでくれた新しい命に失礼ではないか、と、ふと思った。
生命力の偉大さを感じながら自分の身体を愛で感じていこう。
綴る
2017年3月1日、思考を飛び越える出来事が一日にして起きた。
主人の転勤と妊娠。
親戚もほぼ東京、中学から通っていた学校も東京、まさか慣れ親しんだ土地を離れて暮らすだなんて妄想はしたりしたものの完全にヒトゴトだった。
転勤先が決まったその日
前日から抱えていたいくつかの不安を、片っ端から潰していこうと薬局へ向かった矢先、検査薬で陽性反応がでた。
子どもが欲しいとずっと思っていたものの、いわゆる心と身体がどちらもエンジョイしきれていなかったからか、中々授からなかった。
ある信頼している先生からは
「あなたは今中2階にいる状態です。2階にも行けてないし地に足もついてない」と宙ぶらりん診断をされ、「子どもは“欲しい”と望むものじゃない、子どもが選ぶんです。今のあなたは選ばれますか?」と聞かれ、去年の秋頃から出来ない理由を並べていた本当はやりたいことリストを全てやってみた。
そしたら授かった命
思い切ってやってみた事は一ヶ月で手放したりもした。調整できるものはした。
つまり結局、何でもどうにでもなるってこと。
まだ起きてない不安をいくつ並べても心が疲れるだけだからとにかくやってみたらいいよ。そんな事を体感した一ヶ月。
そんな少しロマンチックに動いた私の人生、せっかくなら綴ってみようとブログをはじめた。
ヨガのこと
メヘンディのこと
マタニティライフのこと
暮らす土地のこと
少しずつ綴っていきたい。